ポリγグルタミン酸

ポリγグルタミンは納豆が発酵するときに生じるポリペプチド
クラゲの毒針中にも含まれることが知られる*1
サーファーなどマリンスポーツを行う人に多い。

遅発性のアレルギーを呈するのが特徴。接種後5-14時間で発症。
これはポリγグルタミンが高分子であり、分解されるのに時間を要するため。


サーファー=納豆アレルギー=遅発性

*1:すなわちクラゲに刺されて感作

コチニール色素

コチニールカイガラムシから抽出される色素。
蒲鉾、菓子、ハム、ソーセージ等の他、口紅などの化粧品に含まれる。*1

アレルギーを発症する患者の報告は、これまで20代以降の女性のみ
これは、化粧品による経皮感作であることを示唆している。

*1:以前はカンパリファイブミニなどにも使われていたが、現在では変更された

EBウイルス感染症

[感染細胞]
B細胞に潜伏感染するが、他にNK、gdT、abT細胞に感染する。

[初感染]
多くは不顕性である。
まれにGianotti-Crosti症候群*1伝染性単核球症を発症。

1.伝染性単核球症

  • 3徴:発熱、咽頭炎、リンパ節腫脹
  • 結節性紅斑、点状紫斑
  • 血液中に現れる異型リンパ球はBではなく活性化したCD8+T
  • Hoagland sign:両眼瞼の腫脹をみる。

2.蚊刺過敏症

  • 日本ではあまりない。
  • 末梢血にEB感染のNK細胞。

3.種痘様水疱症

  • 古典型(顔面、手背)は感染gdTが病変部に。
  • 全身型では感染abTが病変部に現れる。        
  • 本当に光線過敏がある??Gianottiに分布は似る。
  • ただし皮疹はもっと大きく、壊死を伴う。

4.急性陰門潰瘍(Lipschutz潰瘍)

  • 女性の外陰部。Bechetやクローン病のの鑑別。
  • 発熱、疼痛を伴う深い潰瘍。EBが検出される。
  • 通常一過性。

*1:逆にGianotti-Crosti症候群の原因ウイルスの多くはEBウイルス

CCL17

  • 別名TARC(Tymus and activation regulated chemokine)
  • CCR4のリガンドであり、CCR4を発現する細胞(TH2細胞が主体、DCにも発現)を局所へ誘導する。
  • 胸腺では持続発現してお、局所の炎症に応じて発現上昇する。
  • アトピー、水疱性類天疱瘡、菌状息肉症においてケラチノサイトでの発現が高まるとの報告あり。
  • CCR17の発現を誘導するのはTNF-α、IFN-γ、抑制するのはIL-4、TGF-β。

B220 (CD45R)

  • CD45のアイソフォーム。
  • B細胞のマーカーとして用いられる。
  • リンパ系幹細胞→proBpreB成熟B細胞→形質細胞
    ・proB〜成熟B細胞にかけて発現。
    ・樹状細胞の一部(plasmacytoid dendritic cell)にも発現する。
    脾臓、骨髄、リンパ節の細胞のおよそ50%で陽性。

CD20

  • B細胞の代表的マーカー。
  • 末梢血、リンパ節、脾臓、骨髄中の全ての正常B細胞および腫瘍細胞に発現する。
  • リンパ系幹細胞→proB→preB成熟B細胞→形質細胞
    ・preB〜成熟B細胞にかけて発現。
    ・メモリーB細胞に発現、形質細胞に発現しないことに注意。