色素分界線条:Pigmentary demarcation line

  • デルマトームに沿った境界明瞭な色素沈着。
  • 色素沈着が脊髄神経でコントロールされていることの一つの証左。
  • 女性に多い。特に妊娠後期に生じる。
  • 妊娠後期に生じる場合は殆ど大腿後面(S1、S2領域)。
  • 神経根の圧迫による?

爪白癬治療薬の比較

ネイリン(100mg)
 1日1回1カプセル。12週間継続。
ラミシール(125mg)
 1日1回1錠。治癒するまで(6-12ヶ月)。
イトリゾール(50ng)パルス
 1日8カプセル/分2。1週内服+3週休薬を3回。

薬価/月 3割 1割 3割後発 1割後発 完全治癒率
ネイリン
22,400
6,720
2,240
-
-
60%
ラミシール
5,000
1,500
500
540
180
50%
イトリゾール
17,640
5,292
1,764
2,116
705
20%
外用薬*1
6,000
1,800
600
-
-
15%
  • ネイリンは併用禁忌薬なし。併用注意がワーファリン、ドルミカム、リポバスの3つ。
  • イトリゾールの併用禁忌薬は25個もある。基本的には併用薬がない人が対象。
  • ラミシールは投与前採血、および定期的採血が必須。
  • ネイリンは採血の規定はないが、途中でチェックするのが望ましい。

*1:クレナフィン

Wells症候群

f:id:mitfdct:20180907114918p:plain- Eosinophilic cellulitisともよばれる。

  • 好酸球の組織浸潤が著明(必須)な蜂窩織炎。非感染性。
  • 末梢血の好酸球増多(Eosinophilia)は、およそ半数で認める。
  • 臨床像は様々。蜂窩織炎様、浮腫性紅斑、時に水疱など。
  • 原因は不明も、虫刺され、外用、薬剤、感染症などが誘因となることがある。
  • しばしば難治性で、ステロイドやDDSの内服が必要となることもある。

組織所見のFlame figureが有名。
これは好酸球の脱顆粒にともなう好酸性物質が膠原線維に沈着したもの。
Flame figureは類天疱瘡などでも認めることがあるため、100%特異的というわけではない。