2006-08-16 サリドマイド 薬剤 当初は睡眠薬として売り出された(1957年)。 副作用がほとんどないとして処方箋なしで発売、シネマ・ジュース*1などとも呼ばれた。多数のアザラシ肢症児を生んだため、発売中止。 その後、ハンセン病皮膚病変に有効であることが報告され、「免疫抑制作用」を持つことが判明。 やがてTNF-αの合成を選択的に抑制する作用を持つことが報告される。 血管新生を抑制するとされ、ガンの治療に用いる向きもある*2。 効果があると考えられている疾患 多発性骨髄腫 ハンセン病皮膚病変 ベーチェット病 GVHD HIVの増殖抑制 クローン病 関節リウマチ 乾癬にレミケード*3が効果があることは知られているから、乾癬にもいけるハズ。催奇性を注意すれば、副作用はレチノイドより少ないのでは? *1:親たちが映画を見に行く前に子供に飲ませる子供用の眠剤として発売。つわりなどにも使用された *2:あくまで作用点はTNF-αの合成抑制による免疫抑制作用であり、血管新生抑制はTNF-α→VEGFが抑制されたことによる2次的なものだろうと思う *3:抗TNFα抗体