2006-08-07 悪性黒色腫の治療1 皮膚科 化学療法のResponse Rate(RR)は高くても30%程度と考えられる。 種々のレジメがあるが、DTIC単剤に比べ奏効率が有意に勝ると証明されたものはない。 生存期間の有意な延長が期待できる化学療法は現時点では存在しない。 日本における化学療法 主流はDAV-feron療法*1。日本独特のレジメ。 IFN-αとIFN-βの生理学的作用はほぼ同じだが、IFN-βは局所組織に吸着しやすい性質がある。 このため、IFN-αは筋注可であるのに対し、IFN-βは静注となる*2。 IFN-β(フエロン)の薬価:100万IU→1万円、300万IU→2万6千円 まれにDAC-tam療法*3。TAMを加える意味が分からない。 *1:DTIC+ACNU+VCR+IFN-β *2:悪性黒色腫ではこの性質を利用した局所投与 *3:DTIC+ACNU+CDDP+TAM