2006-08-29 モクタール軟膏 薬剤 木タール。アカマツやクロマツから得られる。 原料木をいぶして出る煙を冷やし(乾留)、木酢液が作られる。 その沈殿層が木タール。 タールは石炭や植物を乾留して得られる。いわゆるヤニ。 タールを蒸留したものがクレオソートである。 石炭→コールタール→石炭クレオソート 木→モクタール→木クレオソート 石炭クレオソートは枕木や電柱の防腐材として用いられてきたが、発がん性物質を環境中に撒き散らすとして使用が忌避される傾向にある。 木クレオソートは正露丸等の医薬品として用いられているが、こちらも細胞毒性、発ガン性の観点から問題を指摘されている。 モクタール軟膏の効能は消炎、止痒とされる。 主成分はフェノール類。消毒薬のような効果があるか。 現代においてはもはや使用すべき薬剤ではない。